「トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ」(著者:医学博士ジェイソン・ファン)を読んだ。
この本は他の糖質制限関連本とは一線を画す内容となっている。
何がどう違うのか?
纏めてみた。
太る原因は血糖値かインスリンか?
一般的な糖質制限関連本には、「血糖値を上げるのは糖質だけ」→糖質制限をするると血糖値は上がらない⇒太らない(痩せる)という論が糖質制限の根拠となっている。
ところが、本書では、血糖値ではなく、インシュリン(インスリン)に注目した主張がなされている。
トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ [ ジェイソン・ファン ]
|
インシュリンが肥満の原因
一般的な糖質制限関連本には「糖質⇒血糖値を上げる⇒インシュリンが分泌⇒余ったエネルギーが脂肪として蓄えられる⇒太る」という論が展開される。
しかし、本書では血糖値が問題ではなく、インシュリン(抵抗性)が問題だと指摘する。
どういうことか?
インスリン抵抗性の問題
ジェイソン医師は「インスリン抵抗性の症状があると、食べた物に関係なくインスリンが大量に分泌される」という。
即ち、一般的には「血糖値が上がる⇒インスリンの分泌」と考えられているが、ジェイソン医師は「インスリン抵抗性の症状があると」、何を食べても(血糖値が上がらなくても)⇒インスリンが分泌すると主張する。
その結果、太る(痩せない)。
インスリン抵抗性は何故起こる?
インスリン抵抗性とは、インスリンを分泌を抑える働きだ。
このインスリン抵抗性が何故起こるのか?
それは、糖尿病の治療の一環として行われるインスリンの投与にある。
「世界最新の太らないカラダ」とは?
腎臓病の専門医が何故、肥満の本を書くのか?
以上、簡潔にまとめたが、ジェイソン医師が腎臓病の専門医でありながら、何故、糖尿病を問題にするのか? それは、「腎不全の最も多い単一原因がⅡ型糖尿病である」、そして「透析治療は腎臓病の末期症状への対処療法でしかない」ことに気付いたからに他ならない。
太らない食事
ジェイソン医師の主張には、「インスリン抵抗性の症状がある」糖尿病患者が念頭にある。
従って、糖尿病患者でない健康な人と同様に考えるのは難がある。
しかし、ここでは、ジェイソン医師の主張を纏める。
通常、糖質制限では、糖質を制限してその代わりにタンパク質や脂質を摂る事が推奨される。
しかし、ジェイソン医師はタンパク質もインスリンの分泌が促すので、制限すべきだという。
唯一、インスリンの分泌を促さないのが、脂質。
従って、糖質・タンパク質を制限して脂質を増やす。
これがジェイソン医師の主張が一般的な糖質制限と決定的に異なる点だ。
間欠的なファステイングの考え方の違い
さらに、間欠的なファステイングの捉え方も異なる。
一般的な糖質制限の間欠的なファステイング
一般的な糖質制限では16時間断食が推奨されている。
これは1日の内16時間は何も食べないで残り8時間以内に食事をするというもの。
24時間断食するわけではないので、間欠的なファステイングと称されることがある。
しかし、ジェイソン医師の推奨する間欠的なファステイングの内容は全く異なる。
ジェイソン医師の推奨する間欠的なファステイング
>ジェイソン医師の推奨する間欠的なファステイングとは24時間(1日)以上のファステイング(断食)だ。
但し、毎日ではなく、2日に1回を繰り返す。
これを持って「間欠的」と表現している。
結論
本書のタイトルは「世界最新の太らないカラダ」となっているので、ダイエット本かと思いがちだが、内容的には腎不全の原因の1つである糖尿病患者対象の糖尿病治療法と言える。
それ故、糖質制限では通常語られない「タンパク質を制限する」という主張が見られる。
勿論、糖尿病でない人がダイエットをする上で参考になることは沢山記載されているが、博士の推奨する「間欠的なファステイング」は実行するのは難しいので、「インスリン抵抗性の症状がある」以外は、一般的な糖質制限の方法で良いと考える。
今朝の体重
66.3kg(ダイエット56日目:8.2㎏減)
今朝のケトン値
26ppm(1回目は31ppm)
昨日の食事内容
朝食
・ココナッツオイル入コーヒー:?
昼食
・かつおのたたき:?
・豆腐:?
・その他:糖質?
夕食・間食等[炭水化物12.8g~]
・焼酎の水割り:糖質0g
・ナッツ1袋:糖質7g
・低糖質チョコ2枚:糖質2.9g×2=5.8
・ナチュラルチーズ1個:糖質1g
体重が前日より100g増。
恐らくこの3日間排便がないので影響していると思われる。
「便秘薬センナTS」を飲んでいるが、毎日時間を決めてトイレに行った方が良いようだ。