前回、北里研究所病院 糖尿病センター長の山田悟先生のロカボ(ゆるいと質制限食)を取り上げた。⇒ 「糖質制限の真実」~ロカボとは何?
山田医師は著書「糖質制限の真実」で、ケトン体を出すような極端な糖質制限は、まだやるべきではない」と主張している。
ケトン体ダイエット(ケトジェニック)は危険なのか?
山田医師の見解を取り上げる。
ケトン体の危険性
以下は、山田医師の「糖質制限の真実」からの抜粋。
糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて (幻冬舎新書) [ 山田悟 ]
ケトン体とは何か?
ブドウ糖が減り、インスリンの血中濃度が低くなると、肝臓が脂肪酸を使ってケトン体を作り出すようになる。
普段の脳はブドウ糖しか使っていないが、ある一定の条件になると、ケトン体を使う。
ケトアシドーシス
血中にケトン体があまりに溜まって来ると、今度は体全体のバランスが酸性に傾いてしまう。
ペーハーが6.9から7.0になってくると危険。
これがケトアシドーシスという状態で、命に関わるくらいの意識障害が起こってしまうことがある。
正常な場合の血中ケトン体濃度は100マイクロモル/L以下ぐらいだが、山田医師の印象としては1000マイクロモル/L以下であれば、特に怖いことは起こらないと考える。
しかし、1000マイクロモル/Lを超えると危険。
ケトン体はあくまで非常事態の栄養源。
てんかん発作の予防
小児の難治性てんかんは、血中のケトンを増やすことにより、てんかん発作を予防する事が出来る。
ケトン産生食
体がケトン体を作り出すように仕向ける為の食事を、ケトン産生という。
ケトン体を効率的に作る方法
まず、糖質制限を行う。
1日に摂取する糖質を50~60g以下に抑える。
しかし、厳しい糖質制限は、食事の幅を非常に狭めて楽しみがなくなってしまうという問題がある。
そこで、糖質摂取量を抑えてケトン体が出てきた時に、中鎖脂肪酸(ココナッツオイル等)を加えると、高濃度のケトン体が作られる。
ケトン体の危険性
ケトン体が「アルツハイマー病に有益であり、かつダイエット効果が望めるからと、ケトン体を体の中でどんどん作るべきだ」というのはやや早計だ。
ケトン体が増えすぎることで、「血管内皮細胞の機能が落ちてくる」というデータがいくつもあるし、ケトアシドーシスという命に関わる危険に繋がる可能性もある。
ケトン体ダイエット(ケトジェニック)は危険なのか?【まとめ】
山田医師の見解は、まず「ケトン体」は非常時のエネルギー源である、ということ。
小児の難治性てんかんやアルツハイマー病に有効だが、これはレアケース。
ケトン体が増えすぎることにより副作用があるので、健康な人がダイエット目的でケトン体を出すような糖質制限をすることは現段階では推奨しない。
今朝(7/20)の体重
68.6kg(ダイエット39日目:5.9㎏減)
昨日(7/19)の食事内容
朝食
・ココナッツオイル入コーヒー:?
昼食
画像)
・カレー:?
・コンニャク麺:糖類0g
・さつま芋300g:糖類90g
・納豆:糖質2.4g
夕食・間食等
・のんある気分ジントニック:炭水化物0.1g~0.6g(糖類0g)
・辛口ゼロボール:糖類0g
・素焼きミックスナッツ2袋:糖類2g
・ロカボナッツチョコ2個:糖質9.2g
前日と比べて400g増。このところ68.2㎏と68.6kgが交互に来る。
ふかしたさつま芋が上手かったので、バターを付けて食べたが、食べ過ぎた。
ロカボの1食糖質20g~40gから言えば、大幅―にオーバーだ。