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「アンガーマネジメント入門」本の感想レビュー

「アンガーマネジメント入門」本と言う本を読んだので、内容と感想レビューを披露します。

「アンガーマネジメント」を読むきっかけ

そもそも、「アンガーマネジメント」に興味を持ったのは、高齢の母親の言動にイラッとして大声で怒鳴ることがある為。

「大声で怒鳴る」理由の一つは、母親の耳が遠いこと。 補聴器をつけているが、それでも聴こえにくいことが多い。

補聴器をつけていないとほとんど聞こえない。 それで、大声を出すわけだが、私の場合、「大声を出す」=「怒鳴る」。

ここに母親のイラッとする言動がプラスされ、「大声を出す」+「怒鳴る」が加速するのであった。

「怒鳴る」のは、お互い良くない。

また、家族からは、私は「よく怒る」と言われる。

家族の場合には「怒鳴る」ことはほとんどないが、イラッとすると態度に出てしまう。

そこで、怒りをコントロールする必要を感じ、「アンガーマネジメント」の本を読んでみようと思い立ったわけである。

「アンガーマネジメント」とは何か?

私の考える「アンガーマネジメント」とは、「怒り」(負の感情)のコントロール。 言えば、「怒らない技術」。

私にとって、「怒り」=「悪」。

しかし、日本アンガーマネジメント協会の見解は異なる。 「アンガーマネジメント入門」の「はじめに」には以下の記述(抜粋)がある。

『「怒り」は無くなりません。けれども「怒り」をプラスに生かすことはできます。本書は、ムダに怒らない為、あるいは「怒り」の感情を上手に受け止めてプラスに生かすためのアンガーマネジメントの入門書です。』

著者プロフィール

本書の著者は安藤俊介氏。

日本アンガーマネジメント協会代表理事

2003年、ニューヨークにて「アンガーマネジメント」の理論、技術を習得し、以降、日本に導入した第一人者。

「アンガーマネジメント入門」以外に「アンガーマネジメント」に関する著書多数。

ただ、気になるのは、本書の「はじめに」では「怒りは消せない」かの記述があるにもかかわらず、「怒りが消える心のトレーニング」という著書もある点。

ただ、ここにこだわると、「アンガーマネジメント」を正確に理解するのは難しくなる。

「アンガーマネジメント」とは、「ムダに怒らない」技術、「怒り」の感情を上手に受け止めてプラスに生かす技術、と理解すると分かりやすい。

日本アンガーマネジメント協会とは?

アンガーマネジメントとは何かについては、日本アンガーマネジメント協会公式サイトで明確に定義されている。

1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。 怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。

日本アンガーマネジメント協会では、東京、大阪、福岡等で、「アンガーマネジメントファシリテーター養成講座」等の講座を開催している。

ちなみに「アンガーマネジメントファシリテーター養成講座」は2日間の日程で、費用が143,000円(試験料含む、税込)。

高っ!

ファシリテーター」とは何かと思えば、アンガーマネジメントを教える指導者であり、怒りの感情の専門家のこと。

もっと、一般的な講座はないのか?

「アンガーマネジメント入門講座」:3,300円(税込) 「アンガーマネジメント応用講座」:11,000円(税込) この他にも講座はある。

講座の一覧表があると分かりやすいが、いちいち、エリア、講座タイプ等を選択し「検索」しないと結果が出ない。 不親切。

尚、ユーキャンでも「アンガーマネジメント講座」がある。 29,000円。

「アンガーマネジメント講座」は新しくスタートする講座らしく、教材の発送は2020年2月から。

さて、本書「アンガーマネジメント入門」の内容である。

「アンガーマネジメント」の内容と口コミレビュー

まず、全体の印象。

本書は文庫サイズ。 通勤途中等、外出先で読むタイプ。

イラスト(図式)はほぼなく、基本、文字ベース。

私には「読みにくい」「理解が進みにくい」体裁であった。

本書は7章構成だが、怒りをコントロールする具体的なテクニックは、第4章以降。

第4章:カチン!ムカッ!ときたときの感情の抑え方

第5章:記録する事で「怒り」を「見える化」する

第6章:自分の中に「怒りにくい仕組み」をつくる

第7章:自分の気持ちの「上手な伝え方」を身につける

内容を詳しく見ていく。

カチン!ムカッ!ときたときの感情の抑え方

①ストップシンキング:頭の中に空白をつくる

②ディレイテクニック:反応を遅らせる

③コーピングマントラ:魔法の呪文を唱える

グラウンディング:思考をクギづけにする

タイムアウト:その場から暫く離れる ⇒上記①~④を実践しても、怒りが抑えられない時に使うテクニック。

以上のテクニックは、「怒り」の原因となる出来事にすぐ反応しないで、目をそらす(冷静になる)、という方法。

記録する事で「怒り」を「見える化」する

●「スケールテクニック」で怒りを測る

●今の自分の怒りは、10段階のどのレベルか

●怒りの自己観察ツール「アンガーログ」

●「紙に書く」ことで自分の感情を客観視する

●ストレスログをつける

第4章が「怒りから目をそらす」テクニックであったが、第5章は、「怒りを客観視」する方法。

自分の中に「怒りにくい仕組み」をつくる

●「コアビリーフ」と「トリガー思考」の関係 ●3コラムテクニック

第6章では、自分の怒りのパターン(どういう時に怒りを感じるのか)を分析し、「怒りにくい仕組み」「怒りにくい生活パターン」を作る方法。

自分の気持ちの「上手な伝え方」を身につける

最後の章は、「怒ったとしても怒りをそのまま相手にぶつけないコミュニケーション」について。

要は、伝え方の話。 ここは私が最も不得意とする分野。 ●「絶対」「いつも」「必ず」を避ける。

●大げさに言わない、オーバーに言わない

●「べき」という言葉に気を付ける

●相手を責める言葉を使わない

以上は、気を付けること。 いずれも当てはまる。

 

次に具体的な方法。

●会話の主語を"私は"にしてみる

●相手の立場、気持ちを思いやる

最後に「アサーティブコミュニケーション」と言う言葉が出てきた。

アサーティブ・コミュニケーションとは、お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーションのこと。

コミュニケーションの基本だが、出来ていないことが多い。

「アサーティブコミュニケーション」にとって大事な発想は、『自分の思いを主張すること。と同時に、相手の思いを聞く事。その2つを考えながら、攻撃的になることなく、率直で素直に自分の思いを伝える』。

怒りに振り回されがちな人は、これらの発想が欠けていることが多いという

アンガーマネジメントは奥が深い。