アルコールが体から抜けるのに時間がどれくらいかかるのだろうか?
アルコールは主に肝臓で分解されるが、1時間に分解できる量は決まっている。
即ち、アルコールを飲み過ぎると分解処理が追いつかず、二日酔いになる。
アルコール分解時間の計算には、目安となるアルコール分解時間計算式がある。
アルコール分解時間計算式で計算したビール・ワイン・チューハイ・ハイボール・ウイスキー・日本酒のアルコール分解時間一覧表をご紹介します。
アルコール分解時間の計算式
アルコールは肝臓で分解される。
アルコール分解時間の計算方法は以下の通り。
1時間に分解できるアルコール量(g)=体重(kg)×0.1・・・①
アルコール量とは?
アルコール量とは、お酒に含まれる純アルコール量の事だ。
純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×アルコール濃度(%)×0.8・・・②
(例)ウイスキーシングル(30ml)の純アルコール量 30×43%×0.8=10.32g
アルコール分解時間の計算
体重67㎏の男性がウイスキーシングル1杯を飲んだ時のアルコール分解時間は次の通り。
10.32g÷(67×0.1)=1.54時間
ウイスキーダブル一杯(60ml)だと、上記の倍であるから、アルコールを消費するのに3時間強かかる計算になる。
アルコール分解時間を見る時の注意点
この後、アルコール分解時間計算式で計算したビール・ワイン・チューハイ・ハイボールの体重別アルコール分解時間を紹介するのだが、注意点がある。
1時間のアルコール分解速度は個人差がある
計算式で導かれたアルコール分解時間はあくまでも目安だということ。
アルコールが強い人もいれば、弱い人もいる。
また、体調によっても異なる。
さらに男女でも違いがあり、男性より女性の方が分解速度は遅い。
計算式は成人男性が対象なので女性はその倍が目安になる。
●顔が赤くならない人は、赤くなる人よりもアルコールの分解が早い。
●中年の場合は、未成年&高齢者より分解が早い。
●食後の方が、空腹の時よりもアルコールの分解が早い。
●睡眠中のアルコール分解速度は、起きている時より遅い。
アルコール分解時間の一覧表
以下は体重67㎏の成人男性がビール(アルコール度数5%)、ワイン(同13%)、チューハイ(同5%)、ハイボール(同8%)、ウイスキー(同43%)、日本酒(同13.8%)を何杯飲んだかを想定して計算した一覧表(早見表)です。
※アルコール度数も濃さで変わります。
大体のアルコール分解時間が分かるようにざっくりなアルコール消費時間です。
お酒をちゃんぽんで飲んだ時は、各時間を合計すると、アルコールの総分解時間が求められます。
飲物 | アルコール量 | 1杯 | 2杯 | 3杯 |
---|---|---|---|---|
ビール(350ml) | 14g | 約2時間 | 約4時間 | 約6時間 |
ビール(500ml) | 20g | 約3時間 | 約6時間 | 約9時間 |
ワイン(120ml) | 12.5g | 約2時間 | 約4時間 | 約6時間 |
チューハイ(350ml) | 14g | 約4時間 | 約6時間 | 約8時間 |
チューハイ(500ml) | 20g | 約3時間 | 約6時間 | 約9時間 |
ハイボール(350ml) | 22g | 約3時間 | 約6時間 | 約9時間 |
ハイボール(500ml) | 32g | 約5時間 | 約10時間 | 約15時間 |
ウイスキー(30ml) | 10g | 約1.5時間 | 約3時間 | 約4.5時間 |
日本酒(180ml) | 20g | 約3時間 | 約6時間 | 約9時間 |
※参照:アルコールの適量は?アルコール量とアルコール分解時間の計算式及び計算機
アルコール分解時間を早める方法
アルコール分解時間は大体の目安は分かった。
このアルコールの分解時間を早める方法はないのだろうか?
食べ物
ゴマに含まれるセサミンは、アルコール分解(アルコール代謝)を促進し、飲酒後の血液中からのアルコール消失を促進する働きがある。
但し、セサミンはゴマにごく僅かしか含まれないので、市販されているゴマを食べても効果は殆ど期待できない。
サントリーがサプリメント「セサミンEX」を販売しているのは、お酒をもっと飲んでもらおうという意図ですね。
飲物
アルコールを体外に早く排出するには水分を摂ること。
単に水を飲むのだけでは不十分。
アルコールの分解にはミネラルが必要なので、スポーツドリンクがおすすめ。
薬
L-システインはアルコールを分解する酵素であるアルコール脱水素酵素(ADH)と アセトアルデヒドを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)を活性化する働きがあり、アルコールの分解速度を早めること効果が期待できる。
ハイチオールCプラスはシミ目的だと思われているが、効能に「二日酔い」あり。
サプリメント
肝臓の機能を高めるサプリメントも販売されている。
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